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| しばらくクラシック系の練習をしてなかったせいか、ギターが鳴りきらない。 昼休み時間にあたりを気にしながら弾いているせいも手伝って演奏がこわごわして平板になってる。 ちがうんだ、ここはこんな感じじゃなくて、ビシッと跳ねるように・・・とか 思うのに、全然そこに近づけない。 あらためて楽器演奏というものが運動なのだと思い知らされる。
そういえば何年か前に弾いたバッハのフーガ(バイオリンソナタから)の時も 途中で指がバテバテになったことを思い出す。 思い入れも強すぎたせいか余分な力が入りすぎたこともあったのだと思う。 大曲の場合、瞬発力の他にスタミナというか持続力も必要なんだよね。
やばい。これじゃ目標にしてるシャコンヌ(バッハ)も最後までもたない。 指の筋力トレーニングをしなきゃね。 でも、たまにギター演奏のために指立て伏せをする人もいるけど、あれってほんとに効果があるんだろうか。 オレにはなんかズレたことをしているようにしか見えないのだけれども。。
今日もお気に入りのシャコンヌをチラッとだけ鳴らした。 この曲を演奏している時は、おもしろい小説を読む時に似てる。 もう1ページだけ、あと1行でやめるから・・♪・・あれ?もうこんな時間? って感じで、やめられないのだ。 次のフレーズへのつなぎ方が絶妙で 「ねぇ次はどうなるの?」「えっ?!こうくる?!ウソだろ!」 ってな具合にはまっていってしまう。
その時々の気持ちで弾けば、その時々の表情を見せてくれるのがバッハのいいところだ。 (いっぱひとからげにバッハと言うのは間違いだけどもね) むずかしい人が聴いたら、そんな演奏は間違ってるとか言うんだろうけれど、 オレはアマチュアの特権で好きなように弾いている。
今「好きなように弾いている」と言ったが、本当は「自分が聴きたいように弾きたい」のだ。 このズレは大きい。 「好きなように弾く」なんてことは、突き詰めるととんでもなく難しいことで 正確には「楽に弾く」ということの言いかえにすぎない。
練習をつんで、いくぶんかでも理想の演奏に近づけたい、そう願ってはいるのだけれども・・・
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